お金より大切にしたいもの

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あなたにとって一番大切なものってなんですか?

お金、家族、友人、健康、命より大事な楽器とか…

人それぞれいろいろなものがあると思います。

私にとって一番大切なものは「時間」です。

なぜなら、時間は命そのものだから。

1秒たりとも取り戻すことはできません。

なので、時間は大切にしていきたいとつくづく思います。

忙しいばかりで時間がない…

あなたはいかがですか?

いまからお話しするのは、私の知り合いのデザイナーさんの話です。

この方は何年か前に制作プロダクションから独立し、順調に売上を伸ばしていました。

「仕事いらないから、ちょっと休みたい」と、誰もが羨ましがる言葉を言っていたのが印象的です。

しかし問題もありました。

売上のほとんどを2社からの仕事に依存していたんです。

ビジネスとしては危険な状態なのはわかりますか?

取引先が少なすぎて、どちらかの仕事がなくなれば売上がなくなってしまうんです。

この時、デザイナーさんはそのリスクを知っていながらも、入ってくる仕事の作業に追われていました。

その後、時間が経つとともに売上は減少してきます。

お客さんの都合もあり、一時は年間2000万円以上あった仕事はほぼなくなってしまいました。

しかし、取引先をすぐに見つけることって簡単にはできないですよね。

集客の大変さは誰もが身に染みていることでしょう。

さあ、このデザイナーさんは本当は何をしていないといけなかったのでしょうか?

時間の大切さを知る

起業したばかりの経営者さんや、毎日が忙しいという経営者さんの多くは作業の時間に費やされている時間が多いんですよね。

特にデザイナーさんのような職人肌の仕事の場合は、お金がもったいないから自分で作業をして手元にお金を残すことをしてしまいがち。

もちろん、起業したばかりなど自分の生活が成り立つまでは、自分の時間をつかってお金を稼ぐしかありません。

厄介なことに作業で忙しいと、それだけで充実感を味わうことができてしまい、本来やらないといけないことをやらなくなってしまうんですよね…

本来であれば自分の生活ができるようになってきたら、自分の時間を作るためにお金を使うことも考えないといけないんです。

前述したとおり、使ってしまった時間は2度と取り戻すことができないのですから。

どんな時間の使い方をするのかは自分で決めることができます。

先ほどのデザイナーさんは作業をし続けるのではなく、新しいお客さんの開拓に時間を使っていれば、状況はもっと違っていたのでしょう。

お金は自分の時間を作るために使うもの

ここまでで、時間の大切さについてはご理解いただけたでしょうか。

とはいえ、目の前のお金も大事だし…

という、あなたの心の片隅に留めて欲しいことを3つほどお伝えします。

①時間はお金で買うもの

極端な表現ではありますが、実際ほとんどの商品は時間を買っていると考えても過言ではありません。

例えば、人参。

正直なところ、人参って誰でも育てることできますよね?

小学校で習ったとおり土にタネを撒いて水をやる。

「そんな簡単ではない」と農家さんに怒られてしまいそうですが…

ただそのやり方ではちゃんと育つかわからないし、おいしい人参が育つかわからない。

もしあなたがそれを自分で研究して育てようと思ったら、おいしい人参を食べられるまでどれくらいの歳月がかかるかわかりません。

なので、農家さんが持っている知識を使って育ててくれたものを購入します。

ほら、おいしい人参をあなたが作ろうと思った時にかかる時間をお金を使って買っているといっても間違いじゃないですよね。

これ他の商品でも同じです。

携帯電話もあなたが話をしたい人に会いにいく時間を短縮してくれます。

通訳さんもあなたが英語を勉強する時間を短縮してくれます。

このようにモノを買ったり、人にお金で何かを頼んだりするのは時間を買っているのと同じことなんですね。

②仕事と作業は違うということを知る

仕事と作業の違いってわかりますか?

私はこのように定義しています。

仕事=新しい価値を生み出すこと

作業=やるべきことを淡々とこなすこと

ちょっと難しいのでデザイナーさんの例で例えると

仕事は、商品を販売してお客さんに会ってどんなモノを作っていくかを決めるところまで。

作業は、誰がやってもほぼ同じ結果が得られること。

・お客さんにセールスをして販売する

・お客さんと打ち合わせをする

・デザインの方向性を決める

ところまでが仕事です。

・決まった方向性に合わせてデザインを作る

は作業です。

※極端な例になっています。

 それぞれのビジネスによって仕事と作業は変わってくるのであくまでも一例として読んでくださいね(笑)

これをしっかり理解することで、どの部分を人にお願いできるかが見えてきます。

作業は時間でこなせる量が決まってしまうことが多いです。

なので作業はその道のプロにお任せして、あなたは自分しかできないことに取り組むことが仕事なんですね。

③自分しかやれないことは何かを決める

そもそもあなたの時間を大切にするために最も考えて欲しい部分かもしれません。

先ほどの仕事の部分でも

・お客さんにセールスをして販売する

・お客さんと打ち合わせをする

・デザインの方向性を決める

を仕事と言いましたが、人によっては販売するまでが自分の仕事で、お客さんとの打ち合わせからは自分じゃなくてもいいと考える人もいるでしょう。

このようにあなたしかやれないことは、どの部分なのかをしっかりと決めておくことも大切です。

本当にやるべきこと、本当にやりたいことに時間を使うようにする

あなたの時間を大切にするために、今すぐやって欲しいことが一つあります。

今、あなたがやっている業務の棚卸しをして欲しいのです。

例えば私の業務は、

①読書など情報収集(インプット)

②ブログやメルマガを書く時間(アウトプット)

③自社新商品を考える時間

④見込み客を集める方法を考える時間

⑤お客さんと会ってセールスをする時間

⑥コンサルティングをする時間

⑦受注したチラシなどのデザインを作る時間

⑧受注したホームページを作る時間

⑨ゴルフに行く時間

ざっくりですが、このように分けることができます。

①②③⑨は確実に自分でしかできません。

⑤⑥は私じゃなくても代わりにやってくれる人はいそうです。

④⑦⑧はもう少し細かくして自分でやれることと人にお願いすることが分けられそうですね。

例えば④なら、

・セールスプロセス全体を設計する

・KPIを設定する

・広告のライティングをする

・ランディングページやチラシを作る

などなど、細かく分解していくことができます。

その中で上の2つは自分で作る、下の2つは外注さんにお願いする。

このようにできるだけ細かくすると、自分がやらなくてもいいことは何かが見えてきやすくなりますよ。

本当にあなたしかできないことってなんでしょう?

ぜひ一度、時間を大切にするために、あなたのお金をどこに投資するか考えてみてくださいね。

PS.

ここで登場したデザイナーさんがその後どうなったのかはご、想像にお任せします(笑)

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